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院長コラム

  • 予防歯科とは何ですか? 2017.07.25

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、横須賀歯科医院です。
    今回のテーマは「予防歯科の説明」です。
    歯科医院の診療科目の中には、予防歯科というものがあります。

    そもそも歯科医院は症状を治すために行く人がほとんどですから、
    予防の治療という点に違和感を覚える人もいるでしょう。
    そこでここでは予防歯科をテーマにして、具体的にどんな治療を行っているかを説明していきます。

    1. 予防歯科を受ける意味

    予防歯科で行うのは、名前のとおり虫歯や歯周病を予防するための治療です。
    ちなみに、これらを予防するために誰もが毎日歯磨きをしていますが、
    確実に予防を考えるなら歯磨きだけでは予防効果は不充分なのです。

    これは実際に数値でも証明されており、ブラッシングだけの歯磨きの場合はプラークの除去率は約6割、
    デンタルフロスや歯間ブラシを使用した場合でもプラークの除去率は約8割と言われています。
    つまり必ず磨き残しが出るわけで、虫歯も歯周病も歯磨きだけでは予防が難しいのです。
    そして、予防効果をさらに高められる方法としてあるのが、予防歯科に通って治療を受けることなのです。

    2. PMTC

    ここからは、実際に予防歯科で受けられる治療について説明していきます。
    まずPMTC、これは歯のクリーニングと考えてください。
    歯の表面や歯間の汚れを全て除去し、プラークだけでなく歯石も除去できます。

    ただ綺麗になったというだけでなく、クリーニング後は歯がツルツルになるのが実感できます。
    さらに口臭予防もできますし、プラークや歯石だけでなくコーヒーやタバコのヤニによる着色も落とせます。
    PMTCで歯を綺麗にすることで、虫歯や歯周病にかかるリスクを大幅に減らせます。

    3. ブラッシング指導

    毎日の歯磨きでどの程度虫歯や歯周病を予防できているか?…それは歯の磨き方次第です。
    歯磨きというのはただ磨けばいいわけではなく、正しい磨き方というのがあるのです。
    とは言え、正しい磨き方をどこでどうやって覚えればいいのかが疑問ですよね。

    その答えが予防歯科です。予防歯科ではブラッシング指導を行っており、
    それを受けて実践することで毎日の歯磨きの効果が高まります。
    逆に言えば、正しい磨き方を知らなければ歯磨きの効果は充分に発揮されないのです。

    4. 生活習慣改善のアドバイス

    日常生活の中には虫歯や歯周病を招く要因がいくつも存在しています。
    例えば喫煙は歯周病になるリスクを高め、さらに重症化しやすくなってしまいますし、
    ダラダラ食いをすることで虫歯になるリスクが高まります。

    また、疲労やストレスなどで身体の免疫力が低下してしまうと、虫歯や歯周病にかかりやすくなるのです。
    このように生活習慣の中に潜む虫歯や歯周病の要因をヒアリングによって見つけ出し、
    それを改善するための具体的なアドバイスを歯科医からもらえます。

    5. フッ素塗布

    フッ素が虫歯予防に効果的なことは、既に多くの人が知っている事実です。
    だからこそ、今ではほとんどの歯磨き粉にフッ素が配合されています。
    予防歯科で行うフッ素塗布は強力で、歯磨き粉に配合されているフッ素以上に濃度の高いフッ素を使用します。

    フッ素を塗布することで歯は丈夫になり、虫歯菌の酸で溶かされにくい強い歯を作り出せるのです。
    塗布の方法は歯科医院によって様々で、直接塗布する歯科医院もあれば、
    電流を使用してより多くのフッ素を吸収させられる方法を導入している歯科医院もあります。

    6. お口の状態チェック

    最後に紹介するメニューですが、実際には予防歯科ではこれを真っ先に行います。
    これは治療というわけではなく、お口の状態をチェックして虫歯や歯周病を探す行為です。
    もしここで虫歯や歯周病が発見されれば、それらの治療が最優先されます。

    実はこのお口の状態チェックには大きなメリットがあり、
    それは初期段階の虫歯や歯周病を発見できることです。
    自覚症状がないほど初期段階の虫歯や歯周病を発見できますし、
    早期発見することで痛みや辛さのない簡単な治療で治すことができるのです。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、予防歯科の説明についてまとめます。

    1. 予防歯科を受ける意味 :歯磨きだけでは予防は不充分。確実に予防するには予防歯科での治療が必要
    2. PMTC :歯のクリーニング。歯石も除去できる上、クリーニング後は歯がツルツルになるのが実感できる
    3. ブラッシング指導 :正しい歯磨きの方法を指導して、毎日の歯磨きの効果を高める
    4. 生活習慣改善のアドバイス :日常生活に潜む虫歯や歯周病の要因を見つけ出し、改善のアドバイスを行う
    5. フッ素塗布 :歯磨き粉に配合されているフッ素よりも濃度が高くて強力。塗布方法は歯科医院ごとで様々
    6. お口の状態チェック :初期段階の虫歯や歯周病を発見できる。見つかった場合はそれらの治療を優先する

    これら6つのことから、予防歯科の説明が分かります。
    予防歯科に通っているからといって、確実に虫歯や歯周病を予防できるとは限りません。
    と言うのも、予防のメインはあくまで毎日の歯磨きにあるからです。
    確かに歯磨きだけでは予防は難しいですが、逆に予防歯科に通うだけでも予防は難しく、
    精度の高い歯磨きと予防歯科の治療…これら2つが揃ってこそ高い予防効果が得られるのです。

  • 健康保険で受けられない治療はどんなもの 2017.07.10

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、横須賀歯科医院です。
    今回のテーマは「健康保険で受けられない治療」です。
    歯科医院で行っている治療の全てが健康保険適用の対象というわけではありません。

    そもそも健康保険適用のためには条件があり、
    分かりやすい表現を使って一言で説明すると、「健康になるための最低限の治療」であることが条件です。
    この条件に該当しない治療は、例え歯科医院で行う治療でも健康保険適用の対象にはならないのです。

    1. セラミック治療

    詰め物や被せ物としてセラミックを使用するセラミック治療は、健康保険が適用されません。
    詰め物や被せ物は健康になるための治療としての条件を満たしているものの、
    最低限という点で満たしていないのです。

    と言うのもセラミックは素材として高額で、審美目的も兼ねているからです。
    最低限の材質ということになるとプラスチックや銀歯になり、セラミックは対象外になるのです。
    また、セラミックにもオールセラミックやジルコニアセラミックなどの種類がありますが、
    いずれの種類のセラミックも健康保険は適用されません。

    2. インプラント治療

    失った歯への対処として天然の歯と同じ感覚を取り戻せるインプラント治療も、健康保険は適用されません。
    これも上記で説明したセラミックと全く同じ理由です。
    歯を失った箇所への対処という意味では必要な治療ですが、最低限という点で満たしていません。

    最低限となると入れ歯になり、インプラントは審美目的を兼ねていると判断されるのです。
    ただし、平成24年の4月以降にルールが改定され、
    生まれつきの病気や事故が理由で行うインプラントは一部健康保険が適用されるようになりました。
    とは言っても健康保険適用のための条件は非常に厳しく、基本的に適用されないと思った方がいいでしょう。

    3. ホワイトニング

    ホワイトニングは健康に関わる治療ではないですし、100%審美目的なので健康保険は適用されません。

    ホワイトニングにもホームホワイトニングやオフィスホワイトニングなどの種類がありますが、
    どの種類のホワイトニングにおいても健康保険は適用されません。

    また、歯を白くする方法はホワイトニング以外にもありますが、
    やはり審美目的ということでどの方法も健康保険は適用されないのです。

    4. 歯列矯正

    歯列矯正は噛み合わせの改善などの目的があるものの、
    健康な生活を送る上で必須の治療というわけではないですし、審美目的も兼ねています。
    このため、歯列矯正も健康保険は適用されません。

    子供の歯列矯正も大人の歯列矯正も健康保険が適用されないですし、
    部分矯正など矯正の範囲問わず適用されません。
    また、ブラケットやマウスピースなど矯正器具に種類がありますが

    どの矯正器具においても健康保険は適用されません。

    5. 一部の入れ歯

    入れ歯自体は基本的に健康保険が適用されますが、入れ歯の材質によっては適用されなくなります。
    もちろん歯科医もその旨を伝えるので、突然高額な費用が発生することはありません。
    自費の入れ歯は基本的にオーダーメイドであり、見た目や品質に優れているのが特徴です。

    ただし、いくらオーダーメイドの入れ歯でも入れ歯は入れ歯ですから、
    インプラントのような快適さを誇っているわけではありません。

    6. エムドゲイン法

    エムドゲイン法というのは、歯周病によって溶かされた歯槽骨を再生するための治療です。
    これも必要な治療ではあるものの、絶対に必要とまでは言い切れないため健康保険は適用されません。
    また、エムドゲイン法自体万能な方法ではないため、過度な期待は禁物です。

    現状では再生できる骨の量に限界がありますし、状態によっては効果も得られません。
    このため、「どんな場合も骨を完全に再生できる」というわけではないのです。
    治療を希望する際は、どれくらいの効果が得られるのかを必ず歯科医に確認してください。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、健康保険で受けられない治療についてまとめます。

    1. セラミック治療 :詰め物や被せ物自体は必要だが、セラミックの材質は審美目的も兼ねている
    2. インプラント治療 :一部保険が適用できるようになったものの、その条件は非常に厳しい
    3. ホワイトニング :歯を白くするための治療なので100%審美目的であり、健康保険は適用されない
    4. 歯列矯正 :部分矯正などの矯正の種類や、矯正器具の種類問わず健康保険は適用されない
    5. 一部の入れ歯 :入れ歯自体は健康保険が適用されるが、材質によっては適用されなくなる
    6. エムドゲイン法 :健康保険適用外の上絶対に効果があるとは限らないため、歯科医と相談して決めるべき

    これら6つのことから、健康保険で受けられない治療が分かります。
    一つ分かりやすい目安をお伝えしておくと、歯科医院の診療科目の中で審美歯科に注目してください。
    ここで行う治療は名前のとおり審美目的がメインであるため、
    例え必要な治療であったとしても健康保険が適用されないものがほとんどです。

  • 定期健診はなぜ必要なのですか? 2017.07.01

  • 大田区大森駅ナカの歯医者さん、横須賀歯科医院です。
    今回のテーマは「定期健診が必要な理由」です。
    虫歯治療などで歯科医院に行くと、治療後に定期健診をすすめてくる歯科医がほとんどです。

    患者さんの中にはこれを面倒に思ったり、無視したりする人もいますが、
    歯科医がそこまですすめる以上、定期健診を受けることはそれだけ大切なことなのです。
    とは言え、「お口の健康を守るために受けましょう」の一言では説得力に欠けるのも事実ですね。
    そこで、定期健診を受けることで具体的にどんな効果が得られるのかを説明していきます。

    1. 歯石を除去できる

    定期健診ではお口のクリーニングを行い、プラークは綺麗に除去できます。歯がツルツルになる感触が心地よく、歯磨きの時とは比べものにならないくらいお口の中がさわやかになります。
    そんなお口のクリーニングの最大の特徴は、歯石も除去できるということです。
    プラークは時間が経つと石灰化して歯石になり、歯と歯の間の隙間や歯と歯肉の間にこびりつきます。

    鏡を見た時、歯に白い塊が確認できたらそれが歯石です。この歯石は言わば細菌の塊で、
    中にはプラーク以上の数…それも億単位の細菌が潜んでいるのです。
    そして歯石は歯磨きでは除去できないですし、デンタルフロスや歯間ブラシでも対処できません。
    定期健診を受けることで、そんな歯石も綺麗に除去できるのです。

    2. ブラッシングの精度が高まる

    虫歯や歯周病を予防するための基本は毎日の歯磨きです。
    そして、歯磨きの効果を完全に発揮させるためには、それなりの技術を要します。
    とは言え、どんな磨き方をすればいいのか…それを覚える機会は日常生活の中ではありません。
    しかし、定期健診を受けることで歯磨きの技術を確実に高めることができるのです。

    なぜなら、定期健診の中で正しい歯磨きの方法の指導を受けられるからです。
    いくら定期健診が虫歯や歯周病予防に効果的とは言え、毎日定期健診を受けることはできないですし、
    その意味では予防において最もポイントになるのは毎日の歯磨きなのです。
    つまり、定期健診を受けて歯磨きの指導を受けることで毎日の予防効果が格段に高まるのです。

    3. 初期段階の虫歯や歯周病を発見できる

    これも定期健診を受けることによる大きなメリットです。
    虫歯や歯周病の治療と聞くと、誰もが嫌なイメージを抱くでしょう。歯をドリルで削る、
    歯肉を切開するなど、虫歯も歯周病も治療内容は大人でさえ怖く感じますからね。
    しかし、そこまでの治療をするのはそれだけ虫歯や歯周病が進行しているからです。

    自覚症状が一切ないほどの初期段階で治療すれば、そういった怖い治療は一切必要ないのです。
    虫歯は削らずに治せることがありますし、歯周病も歯石の除去とプラークコントロールだけで治ります。
    定期健診を受けていればお口の中をチェックするため、こうした初期段階で虫歯や歯周病を発見できます。
    極端に言えば、定期健診を欠かさなければ歯を削る、歯肉を切開するといった治療とは無縁になれるのです。

    4. 定期健診を受ける頻度

    いくら定期健診が虫歯や歯周病に効果的とは言え、たった1回受けただけでは効果はありません。
    お口のクリーニング効果も一時的なものですし、文字どおり定期的に健診を受けなければならないのです。
    さて、ここで問題になってくるのはどれくらいの頻度で受ければいいのかということです。
    これについて答えると、理想は1ヶ月に1回、それが無理なら3ヶ月に1回、長くても半年に1回です。

    もちろん、受けないことに比べれば受けた方が良いのは事実ですから、
    例え1年に1回だとしても受ける意味はあります。
    しかし、定期健診の効果を最大限発揮させるためには前述したような頻度がベストです。
    定期健診は従来の治療のような痛さも辛さもないですから、積極的に受けるようにしましょう。

    まとめ

    いかがでしたか?
    最後に、定期健診が必要な理由についてまとめます。

    1. 歯石を除去できる :お口のクリーニングによって、歯磨きでは除去できない歯石も除去できる
    2. ブラッシングの精度が高まる :正しい歯磨き方法の指導を受けられるため、歯磨きの技術が向上する
    3. 初期段階の虫歯や歯周病を発見できる :早期発見することで、痛みもなく簡単な治療で終えられる
    4. 定期健診を受ける頻度 :理想は1ヶ月に1回、できれば3ヶ月に1回、長くても半年に1回は受けるべき

    これら4つのことから、定期健診が必要な理由が分かります。
    歯科医の視点で考えても、確かに歯科医院の治療というのは患者さんにとって苦痛でしょうし、
    治療内容に恐怖を感じてしまう気持ちも分かります。

    しかし定期健診は全く別で、行うことの中に痛みや不快さを感じるものは何もありません。
    むしろお口のクリーニングは心地よさすら感じますし、歯石の除去でさわやかな気分も実感できます。
    このため、定期健診は従来の歯科治療とは全くの別物と捉え、気軽に受けてください。

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