近年「予防歯科」という言葉を耳にする機会はますます増えてきているかと思います。予防歯科は虫歯や歯周病に予めならないよう、クリーニングや専門的なケアを通して健康を守るための科目です。しかし私たちが住む日本では「歯の病気を予防するために歯医者に行く」という人はまだまだ少ないのが現状です。
これまで、患者さんが歯医者さんに相談される場合、具体的に痛みがある場合や何か体でわかる症状が出てからのご相談が圧倒的多数を占めてきました。しかしお口のトラブルにおいて、“体で分かる状態”と言うのは、すでに緊急処置が必要なほどに進行してしまっているといえます。
一般的に虫歯や歯周病を“治す”と表現しますが、厳密には進行を食い止めるという解釈が正しいといえます。虫歯の部分を削り取った歯は再生することがありませんし、重度の歯周病で衰退してしまった顎の骨は補填することはできますが全く同じように戻ることは期待できません。
技術がどんなに進歩しても、あなたの体に最適な歯やその周りの組織は、やはりあなたが生まれ持ったものがベストです。
そんな大切なお口の中のトラブルを防ぎ、健康に過ごしてほしい。
そしてそれ以上に美容の観点から見ても受ける価値がある予防医療を、当院はオーダーメイドプログラムを通してご提供します。
私たちがオーダーメイドの予防プログラムにこだわるのには理由があります。
歯には数層の構造があり、またその強度や質感も人それぞれです。
予防ケアにおいてその歯の性質を読み解かずにケアを行うと、効果がないばかりかむしろ逆効果にさえなってしまいます。弱っている歯には強度を与え、強いが汚れている歯にはしっかりとした洗浄が必要です。
大きな個人差がある歯の性質を理解して、その歯の状態に合わせてケアプランが必要となります。
だ液にはお口の中を守る力があります。
具体的には食事の際に酸性になるお口を、アルカリ性の力で安定させる「緩衝能」と呼ばれるものです。他にも弱っている歯にミネラル分を補給する機能などがあります。
そしてこの力にも大きな個人差があり、だ液の状態も理解した上でケアプランを立てる必要性があります。
主には食事に関する習慣です。
日本人の代表的な食習慣は1日に3食と、少しのおやつ含む4食を召し上がるイメージでしょうか。
つまり1日に4回お口の中が酸性に傾き、虫歯になりやすい環境となります。
患者さんによっては、食事とケアのタイミングから食習慣の中に大きな問題がひそんでいる場合があり、ヒアリングによってその問題点を見つけていく必要があります。
近年では研究が進み、お口の中の細菌が体全体に影響するほどの毒素を排出していることがわかってきています。ときにそれは心筋梗塞やお腹の中の赤ちゃんにまで影響するほどです。病気につながるほどの毒素は、美容のためにも好ましくないことは自然と見えてくることです。
健康的で、若々しく、尚且つキレイに過ごすために、私たちは専門的な予防ケアがお役に立てると信じています。
そこでお口の中の細菌が溜まりやすいポイントを幾つかご紹介致します。
特にだ液が出てくる部分に近い前歯の裏側がざらざらするようなご経験はありませんか。
そこには歯石ができ始めている可能性があります。前歯の裏側は汚れとだ液が合わさって、歯石になりやすい場所です。
また歯石ができてしまうと歯ブラシでは除去をすることが難しく、専用器具である超音波スケーラーなどを用いて取り除く必要があります。
ここにも近くにだ液が出る唾液腺があり、汚れとだ液が合わさりやすい場所です。
また頬の筋肉とも近いため、人によってはかなり歯ブラシが届きにくい箇所でもあります。
きちんと磨いているつもりでも、気づいたときには根本に大きな歯石が付着しているということも少なくありません。
テレビCMなどで歯ブラシの毛先が入り込んで汚れを掻き出すようなイメージが使われていますが、歯と歯の隙間に入り込んだ汚れはそう簡単には落ちません。
毎日糸ようじやデンタルフロスを使われる方はまだ汚れが少ないかもしれませんが、なかなか使う機会のない方はかなり汚れが溜まっている可能性があります。
この部分の汚れはご自宅で除去することができません。歯と歯茎の間には誰にでも少しの歯周ポケットがあります。この隙間の中にも汚れ入り込み、48時間で歯石となってしまいます。
この部分にも歯ブラシのCMなどで毛先が入り込んでいる映像を目にすることがありますが、どんなに正しい磨き方で歯ブラシを使っても、歯ぐきの中の汚れは落とすことができません。
熟練した歯科衛生士の手技による専門的なクリーニングが必要となります。
メンテナンスと聞くと、数ヶ月ごとに歯科衛生士さんにクリーニングをしてもらうだけのもの、と思われがちです。しかしこのメンテナンスこそ、私達が実践している“その人医療”が大きく関係する分野なのです。
医療法人正飛会理事長の横須賀正人は、その人医療の考え方を初めて提唱し、相談から治療が終わった後まで「本当にその人に合った医療」を追求してきました。
「虫歯が治った」「詰め物や被せ物を着けた」「インプラントを入れた」「入れ歯が完成した」
どれもゴールのように思われがちですが、本当はすべてが“スタート”です。
これまで悪かった所が治っただけでは、きっとまた同じように悪くなってしまうでしょう。本当に大切なのは、もう繰り返さないことです。
最高のメンテナンスとは、一人ひとり違う気持ちとお口の中を理解し、ごく小さな違いでも患者さんにとって「やってよかった」を実感していただけるものだと思います。
清潔感あふれる院内で体感する、あなただけの特別なケアメニューを。
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